溶接の種類と技術について、代表的なものをご紹介します。
パーツの組み立て工程における組立レベルの溶接。
2枚の鉄板を溶接によって完全に融合させ、1枚板のような強度に仕上げる技術。
針穴ほどの孔や、溶接不良を許さないのはもちろん、柱と梁のつなぎ部分など、構造的に最も重要なポイントをつなぎ合わせる高度な溶接技術です。
2枚の鉄板の表面など、部分を重点的に溶け込ませる溶接法です。
ガスバーナーを使って、鉄板の断面に特殊な切り口を入れているところ。
溶接技術ではありませんが、機械のように正確に切り込んでいくには、数十年の熟練した技術が必要です。
バーナー1本で数トンの鉄と鉄を繋げたり、切り離したりする「溶接」という技術。知らない人が見たら、それは華々しいマジックショーの様。
しかし、大きな鉄を自在に扱うようになるには10年単位の訓練期間が必要です。溶接のポイントは、電流と電圧のかけ具合。弱くても、強すぎてもうまくいきません。また、仕上がりの違いは音で聞き分けることができます。初心者の溶接は濁ったバラバラの音。熟練してくると「ジー」という乾いた安定した音に変わってきます。